いきなりですが、たとえばこんな経験をしたことはないでしょうか?
学校行事や保護者会の帰り道、ママ友との何気ないやりとり。
「うちね、最近、塾を変えたの」
「仕事も忙しいけど、やっぱりごはんは手作りじゃないとね」
その場では笑っていたけれど、さっきの会話を思い出すと、気分が沈む…
「子どもに十分なことをしてあげられてないんじゃないかな」
「○○さんは、仕事も家事もちゃんとこなしてるのに」
つい自分と比べては、
「なんだか、私だけダメなお母さんみたい」
と、自分を責めてしまったり。
そして、そんな自分に気づくたびに、
「こんなことで落ち込むなんて」
「私って、いつも人と比べてばっかりだ…」
と、さらに苦しくなる――
こういった苦しさの裏側に潜んでいるものって、何だと思いますか?
目次
何が違うの?-人と比べて落ち込んでしまう人と、気にしない人

こんにちは。
【自分感】をはぐくむカウンセラー、古村(こむら)たまき です。
「あの人と比べると、自分はここがダメ、あれもできてない…」
あるあるですが、こういうのってほんとに落ち込みますよね。
でも、そのつらさは、ただ単に「自分は人よりできていない」と感じてしまうせいばかりではないかもしれません。
人と比べること自体を「よくないこと」として、その「よくないこと」をしている自分にさらに嫌気がさしてしまう。
実は、この「二重の自己否定」で、ますます自分を苦しめている人がとっても多いんです。
では、同じような場面を経験しても、特に気にせずラクな気持ちでいられる人との違いって、一体何なのでしょう?
違いは「自分を測るものさし」

それは、「自分を測るものさし」の違いです。
私たちは子どものころ、
「ほら、○○ちゃんはあんなにできてるよ」
「あなたももっと頑張りなさい」
よく、こんなふうに言われてきました。
そのために、大人になってからも、
・「自分はちゃんとできているか」を確かめるために周りと比べる
・ 周りよりできていないと思うと自分にダメ出しをする
というやり方が、クセになってしまっているんです。
その一方で、ある時期から
「もっと個性を大切にしよう」
「人と比べる必要なんてない」
といった風潮が高まってきましたよね。
人と比べるのがクセになっているのに、人と比べるのはおかしいと言われる…
その結果、
・「人と比べてどのくらいできているか」
・「自分らしさを大切にしているか」
このふたつのものさしを、同時に使ってしまうようになったこと―
それが、二重の苦しさの奥で起こっている混乱です。
こう考えてみると、人と比べて落ち込んだり、自分を責めたりすることのない人は、「自分らしさのものさし」に一本化できているということがわかると思います。
「人と比べるものさし」は苦しい

・自分でも気づかないうちに、「せめて人並みにはやらなきゃ」と頑張りすぎてしまう
・人の話を聞くたびに、「私はまだまだ」と、つい自分に厳しい点数をつけてしまう
こういった長年のクセは、無意識に、ほとんど自動的にやってしまうものです。
でも実際は、人の得手不得手も、家庭の事情も、みんなそれぞれ違って当たり前。
それなのに、「人と比べるものさし」で自分を測れば、苦しくなるのは当然ですよね。
しかも、この苦しさって、「自分はあの人よりできている」と思える場合でも変わらないんです。
人よりできている自分をキープし続けるためには、自分にムチ打って頑張らなくてはいけないからです。
「自分らしさのものさし」でラクに生きる

「人と比べる」という外側のものさしから、
「自分らしさ」という内側のものさしに重心を移していくと、
はじめにお伝えしたような「二重の自己否定」の苦しさから抜けていくことができます。
「自分らしさのものさし」で、ラクに生きられるようになるためには、
「私が大切にしたいことは、何だろう?」
「そのためにできることは、何だろう?」
自分にこんなふうに問いかけることです。
周りとは関係なく、まず自分自身が大切にしたいと思うこと。
大切にしたいことを大切にするために、今できること。
その答えを、あなたの中に見出していくんです。
最初は、なかなか答えが見つからないかもしれません。
「人と比べるものさし」で自分を測って頑張ってきた人ほど、自分の素直な気持ちを奥にしまい込んでいるものだからです。
そんなときは、「それだけ必死だったんだね、よくやってきたね」とやさしく受け止めてあげればOK。
気長に自分の心の声に耳を傾けてあげましょう。
まとめ:変化は「無理なく自然に」が大切

人と比べるのが苦しいからといって、それを今すぐやめようとするのは、ちょっと無理があります。
それは、無意識に出てしまう長年のクセだからです。
それよりも、自分の心と丁寧に向き合った方が、自然に変化が起こりはじめます。
人と比べたとしても、そのことで傷ついたり、自分を責めたりすることはなくなっていきます。
そして段々と、人と比べること自体も減っていきます。
そもそも比べることを必要としない自分―「自分らしさのものさし」―が整っていくからです。
しかも、うれしいことに、無理せず自然に起こった変化は、リバウンドしてすぐ元に戻ってしまうということがありません。
あなたらしく生きるためのものさしを、じっくりはぐくんでいきましょう。
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「分かっていても、つい比べて苦しくなっちゃう」
「いろいろやってみたけど、自分だけで変わるのは難しい」
こんなふうに思っているなら、専門家によるカウンセリングを活用することもできます。
【自分感カウンセリング】は、「こうすればいいですよ」と外側から答えをもらう場所ではありません。
あなたの苦しさを生んでいる「自分を測るものさし」を見つめ直すことで、内側にある答えを一緒に見つけませんか?
