
こんにちは。
「自分感」をはぐくむカウンセラー、古村 たまき です。
環境が変わっても、周りの人が変わっても、なぜかいつも人間関係で似たようなつらさを経験する――。
この記事にたどり着いてくださったあなたには、心当たりがあるのではないでしょうか。
そんなことが繰り返されると、「自分が悪いのかな…?」と思ってしまうかもしれません。
そう感じるのは無理もないことです。
でもこれ、実はあなたが悪いわけではなく、ちゃんと“心の仕組み”どおりに起こっていることなんですよ。
今回はそんなお話です。
目次
なぜ、つきあう人が変わっても同じような問題が起こるの?

たとえば、あなたにもこんな経験はないでしょうか?
- 自分の意見を言うと否定される
- 理不尽に責任を押し付けられやすい
- 親しくなるとマウントを取られるようになる
相手が変わっても似たような問題や悩みが繰り返されると、
「私って、どうしていつもこうなんだろう?」
「もしかして、自分のせい?」
と感じてしまいますよね。
もし今、あなたがそういう状況にあるとしたら――
ぐるぐる考えたり、自分を責めたりする代わりに、ちょっと視点を変えてみませんか?
実は、心の奥にある「思い込み」や「セルフイメージ」が人間関係に影響を与えているのかもしれない、というふうに。
本当の原因は、心の奥の「思い込み」

繰り返す人間関係のトラブルの背後には、こんな思い込みが隠れていることがあります。
- 「私はダメな人間だ」
- 「私は愛されない」
- 「私には価値がない」
自分を低く評価してしまう自己否定の感覚は、自分でも気づかないくらい当たり前になってしまっていることが多いものです。
「心のクセ」と言ってもいいでしょう。
クセって、自分では気づきにくいものですよね。
だからこそ、「なぜまた…?」と感じるのです。
ここでひとつ、とっても大切なことをお伝えしておきますね。
これは「あなたが悪い」という意味ではありません。
問題の原因があなたの心の中にあるとしても、それは「あなたのせい」ではないのです。
むしろ、「自分が悪いのかもしれない」と思ってしまうその考えこそが、この自己否定の一部なんですね。
「心のクセ」が人間関係を引き寄せる?

こういった「私はダメだ」という思い込み――心のクセを持っている場合、「お前はダメだ」という振る舞いをする人と関係を結びやすい傾向にあります。
まるで、パズルのピースの凹と凸のように
- 自分を低く見る人と
- 他人を低く見る人が
無意識のうちに引き合うのです。
心のクセというのは、自分でも気づかないまま長年持ち続けてきたもの。
言ってみれば「慣れ親しんだ感覚」です。
人の心は「変わりたくない」「今のままでいたい」という基本的な性質がありますから、自分が慣れ親しんだ感覚でいつづけるために、そうさせてくれる相手を選ぶのです。
つらい思いをするような人間関係を、わざわざ自分で(無意識にでも)選んでいるなんて、ちょっと信じられないですよね。
それくらい、心のクセって強力なんです。
「優しく接してくれる人に対しては、嬉しい反面、戸惑ってしまってどう振る舞ったらいいのかわからなくなる」
「否定されるのは確かにつらいけど、私にはこれがふさわしいんだと、妙にしっくりくる」
こういう感覚、ちょっとわかるかも…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その思い込み、子ども時代の「学び」かも

「私はダメだ」「どうせ大事にされない」といった思い込みは、多くの場合、子ども時代の親(養育者)との関係にその根っこがあります。
たとえば、こんな心当たりはないでしょうか?
- 失敗すると怒られたり、冷たい態度を取られたりした
- 自分の気持ちや考えを、未熟なものとして否定された
- 兄弟姉妹と比較されて育った
- 親の機嫌や顔色をうかがってばかりだった
こうした関係の中で、子どもは「自分は愛されない」「自分には価値がない」と学びます。
そして、その思い込みは、大人になっても心の奥深くに残り続けるのです。
「自分を責めるクセ」を手放す第一歩

こうした心の仕組みを知ると、「原因は自分にある…、やっぱり私のせいなんだ」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
その反応の仕方がクセになっているわけですから、無理もありません。
ですが、ここでもう一度お伝えさせてください。
あなたが悪いのではなく、「自分が悪い」がパターンになっているだけなのです。
もし、あなたが「今のままで生きていくのはつらい」と感じているなら、その気持ちはとても大切なサインです。
「これまで続けてきたやり方を変えていくタイミングが来たよ」と知らせてくれています。
そしてそれは、「あなたにはその準備ができている」ということも教えてくれているんです。
あなたの心が発しているそのサインを受け取って、つらい気持ちを、苦しむためではなく、人生をよりよく変えるためのスタートにしませんか?
気づきこそ、変化の始まり

心のクセや人間関係のパターンを自分ひとりで変えるのは、なかなか難しいものです。
なぜなら、自分にとって当たり前すぎて気づけないことが多いから。
ですが、ここまで読んでくださったあなたは、
「つい自分を責めてしまうのは、私の心のクセだったんだ」
ということを、もうお分かりのはずですよね。
実際のカウンセリングや、他のブログ記事でもお伝えしていることですが、「気づく」って、変化を起こすためにはとっても大事なことなんです。
自分が無意識にやっていること=「クセ」が問題の原因だとしたら、そのクセに意識的になる=「気づく」ことで、別の選択をすることができるようになっていくからです。
つまり、ご自分のクセに気づいたあなたは、もうすでに変化の一歩目を踏みだしているということなんですよ。
「変わりたい」という思いを大切に

お伝えしてきたように、繰り返す人間関係の悩みは、決してあなたが悪いのではありません。
でも、自分のせいではなくても、というより、自分のせいではないのに、そこに居続けるのは苦しいものです。
あなたがそこから抜け出したいと思うなら、あなた自身の変化の準備はすでに整っているといえます。
自分で自分を大切にできる、そして周りからも大切にされる人生に向けて、ぜひご一緒に「自分感」をはぐくんでいきましょう。
あなたが、これまでのパターンからあなた自身を解放するプロセスを、私が全力でサポートさせていただきます。