「ブロック解除を頑張っても変われない…」その理由と、本当に必要なこととは?


こんにちは。
【自分感】をはぐくむカウンセラー、古村(こむら)たまき です。


今回は、「心のブロック」についてのお話です。

頑張っているのに、どうしても思うように動けない。
変わりたい気持ちはあるのに、なぜか同じところで立ち止まってしまう。

「これは心のブロックが邪魔をしているせいかも」と、本を読んだり動画を見たり、ブロック解除のセッションを受けたり――

それなのに、なぜか効果を感じられない…


これは、あなたの努力が足りないわけでも、本の内容やセッションの方法が間違っているからでもありません。

では、なぜ?

そんな疑問が解けるよう、つい勘違いしてしまいやすいポイントをお伝えしていますので、思い当たる方は、ぜひ最後までお読みになってみてくださいね。



頑張ってるのに、変われないのはなぜ?


「ブロック解除にずっと取り組んでいるのに、なかなか変われません。まだブロックが残っているせいですか?やり方が間違っているんでしょうか?」

多くの方から、このようなご相談をいただきます。


「目標に向かうには、ブロックを解除しなくちゃ」
「ブロックさえなくなれば、なりたい私になれるはず」

こんなふうに考えて、自分の過去を見つめなおしたり、ブロック解除のワークに熱心に取り組んだりしている方ほど、「どうして変われないの…?」とがっかりする気持ちが強くなってしまうものです。


もし、あなたにも思い当たることがあるなら、変化のカギは意外なところにあるかもしれません。

私たちは、「原因さえ取り除けば、問題は解決する」と考えがちです。
でも実は、こうした考えこそが、逆にブロックを強くしてしまっている場合があるとしたら…、それってどういうことなのか、ちょっと気になりませんか?

何とかしようとすることで、かえって力を与えてしまう?


そもそも心のブロックとは、「自分はいつも失敗する」「人に頼ってはいけない」「私なんか愛されない」などといった、過去の経験から生まれた“事実ではない思い込み”や“怖れ”のこと。

そのブロックによって、やりたいことに挑戦できなかったり、人間関係がギクシャクしたりするとしたら、それをなくしたいと願う気持ちは、とても自然なことですよね。


ですが、「なくさなきゃ」「手放さなきゃ」とあまりにもこだわりすぎてしまうと、そのブロックを強く意識しつづけることになります。

つまり、「このブロックをなくさなきゃ…!」と強く思えば思うほど、そのブロックがある前提で生きることになってしまう、ということです。


「なくしたい」のに「意識しつづける」――なんだかすごく矛盾しているように感じませんか?
でも、頑張ってブロックを解除しようとしている方が陥りやすいのが、実はここなんです。


心にも働く「作用・反作用の法則」


「作用・反作用の法則」を覚えていらっしゃるでしょうか?
「壁を押すと、同じだけの力で壁からも押し返される」という、アレです。

実は、この原理は物理の世界でだけ働くわけではありません。
心理の世界にも似たような働きがあるんです。

ブロックを解除しなきゃと頑張ることを、そのブロックを力いっぱい押すことだと考えてみましょうか。
すると当然のことながら、ブロックはそれに対抗して押し返してきます。
同じだけの力で押し合っているのですから、ブロック解除がうまくいかないのも無理はありませんよね。


また、別の視点からはこんなふうに説明することもできます。

私たちの心は変化を恐れるため、今の状態を保とうとするようにできています。
ですから、ブロックを解除しようと頑張っていれば、「その状態を保とうとしてくれる」んです。

つまり、ブロックを解除しようと頑張っている状態を保とうとしてくれる=解除するためのブロックがある状態を保とうとしてくれる、というわけですね。

これは、「引き寄せ」や「潜在意識」についてお聞きになったことのある方なら、ピンとくる内容かもしれません。

ある40代女性の場合


ここで、40代の女性 M・Mさんの例をご紹介しますね(ご本人様の承諾を得ています)。


この方は、子どもの頃から「自分の好きなように行動してはいけない」というブロックを抱えていました。
その思い込みのせいで、ご自分が不自由な思いをしてきたのだと気づいた彼女は、自己啓発セミナーに参加したり、ポジティブな言葉を書き出す・唱えるなど、いろいろなワークを試していたそうです。

ですが、そのたびに 「本当はそう思えていない」という気持ちが湧きおこり、やりたいことがあっても、不安が強くて挑戦することができないままだったと教えてくれました。


そのような状態だった彼女ですが、自分感カウンセリングでセッションを重ねるうち、

【不安と折り合いをつけて進む】

ことができるようになっていきました。


彼女がまず取り組んだのは、ブロックも含め、自分の中に湧いてくるどんなネガティブな思いも、そのまま受け止め寄り添うこと。

それまでの彼女は、「自分がやりたいことをやれないのはブロックのせいだから、これをなくさなきゃ」と、ブロック解除をまるで悪者退治のように捉えていたんです。

そんな自己否定的なブロック解除をやめたことで、「ブロックとの戦い」も「ブロックという敵」も彼女の中から消えていったのでした。


本当に大切なのは、ブロックを解除しなきゃと頑張ることではなく、「ブロックはあってもいい」「ブロックがあっても進める」という感覚をはぐくむこと。
これが、彼女が身をもって示してくれたことです。

そうして、彼女のように不安と折り合いをつけながら進んでいくうち、いつの間にか、ブロックがあることを問題だと感じなくなっていく、ブロックを意識しなくなっていくんです。

「こだわり」を手放すと、心は自然に動き出す


変わりたいのに、変われない――

そんなとき、私たちは原因を探し、その原因であるブロックを解除しなくてはと一所懸命になってしまいがちです。
でも、何かに強くこだわればこだわるほど、その何かに自分を縛りつけてしまうのが、心のしくみ。

「ブロックを持っている私はダメだ」
「ブロックを完全になくさなければ私は動けない」

ブロック解除にこだわるあまり、こういった新たなブロックを作り出してしまうことさえあるんです。


先ほどの例でもお伝えしたように、ブロックがあること自体は、実はさほど大きな問題ではありません。
多かれ少なかれ、大抵の人が何らかのブロックを持っているもの。

ブロックそのものよりも、「あるからダメだ」という決めつけこそが、自由を奪っているんです。
だからこそ大切なのは、「ブロックがある=悪いこと」と決めつけないこと。

「ブロックがあっても大丈夫」
「不安があっても進める」

こんなふうに思えたとき、力んでいた心はゆるんで、自然と変わっていきます。
本当の変化は、自分を否定するのではなく、自分に寄り添うことで起こるものなんですね。

ひとりで頑張っていませんか?


もしあなたが、「また変われなかった…」と感じているなら、もしかするとそれは、あなたに合った方法がまだ見つかっていないからかもしれません。

【自分感カウンセリング】では、「ブロックを解除すること」と同様かそれ以上に、「ブロックが問題にならない生き方」も大切に考えています。

また、ブロックを解除するにしても、それが「うまくいくタイミング」と「そうでないタイミング」というのもありますから、それをしっかり見極めることも重要です。

これまでうまくいかなかったことを、これからもひとりで抱えこんで、大切な人生の時間やお金やエネルギーをこれ以上すり減らすのは、もうおしまいにしたいと思いませんか?


私がカウンセラーとして目指すのは、ひとりでも多くの方が、ご自分らしく自由に生きていける世の中を実現すること。
そのために、あなたが【自分感カウンセリング】を必要としてくださるなら、120%のサポートをさせていただきます。

どうぞこの機会に、【自分感カウンセリング】も選択肢に加えてみてくださいね。


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